素粒子「死に神」発言に対して

2007年7月5日

朝日新聞社
代表取締役社長 秋山耿太郎 様

Ocean -被害者と加害者の出会いを考える会-
代表 原田正治


素粒子「死に神」発言に対して「あすの会」は貴社に抗議文・質問を寄せました。
この件に関し、犯罪被害者遺族の中には、加害者が死刑になってほしいと思う人ばかりではなく、生きて償い続けてほしいと考える被害者遺族がいることもお知らせしたく、私どもの意見を貴社に送ります。 

あすの会の抗議文に「確定死刑囚の一日も早い死刑執行を待ち望んできた犯罪被害者遺族」とありますが、この点について疑問に思います。
犯罪被害者遺族の全員が同じように思っているわけでは無く、人が皆それぞれ違うように犯罪被害者も一人一人違った思いがあるのではないかと考えます。
また、その感情は時と共に変化もします。怒り、憎しみ、復讐などの感情は当然のことですが、このような感情は加害者が死刑になることによって一律に癒されるものではないと考えます。ある被害者遺族は、加害者が死を以って罪を償うよりも、直接に心からの謝罪をしてほしいと願っています。

私たちは、この社会で非も無く過酷な運命を押しつけられた一人一人の被害者遺族を尊重し、経済的・精神的な援助を導入し、一人でも多くの被害者遺族を生まない社会を創って行く事にエネルギーを使うべきと考えます。また、被害者遺族が心から癒されるために、そして加害者が自分の犯した罪にきちんと向き合い償うためには、どのような制度が望ましいかについて、もっと多くの議論がなされるべきと考えます。  







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